message代表挨拶

想いは時代を越えて
変わらない
価値の本質を継承する

宝石の卸売商として、ダイヤモンドをメインに出発した私たちは日々多くのジュエリーに接する機会があるが、一般的な日常でダイヤのルース（裸石）を見ることはまれかもしれない。

ルーペを片手に目の前の輝く石ころと対峙するのだが、永遠の輝きと称されるダイヤモンドは、それを普及させた立役者の存在とは関係なしに、「吸い込まれそうになる」という表現がぴったりなほど美しい。何時間見ていても飽きない。その輝く石を扱うことができることに幸せを感じながら、何も考えずただただ眺めて、夢想するのが私は好きだ。もっとこの至福の時間を共有したい。そんな想いから、「Share Jewel」はスタートしている。


しかし、その美しさの陰には、歴史的に価値を見出し、創造した先人と、それを礎によりよい未来を紡ごうとする宝石職人の想いによって成り立っている現実が存在する。みな、その宝石が時代を超えて、人から人へ、それにまつわる物語と一緒に紡がれることを期待して、祈り、願い、その宝石に想いを託すのである。


つまり、ジュエリーの魅力とは時代（とき）を越えて、祈りや願いを伝えていける、唯一無二のタイムカプセルのようなものだと私は思う。


目まぐるしく変わる環境、デジタル化・均一化・大量生産の時代の流れによって忘れ去られた豊かさの一面を、輝く宝石たちからは感じられる。

すべての人に、輝きを。
日常に、彩を。

多くの人が、多種多様なジュエリーを身に着けることができることは素敵なことだと思う。自分がそのジュエリーに対して、どのような態度で接しているかわかることも面白い。それは決して金額の大小ではない。美しいと思う石と対峙した自分はどうあるべきか、いやおうなしに立ち現れるのである。

目の前にあるすべては、
自分の心を映す鏡

そんな仏教的な言葉を思い出される。目の前に光り輝くブリリアントカットの大粒ダイヤモンドを触る自分は、確かに背筋が伸びる心持だ。


私たちは、ジュエリー１つ１つに宿る、奥行きのある豊かさを共有し、その本質を常に磨き、拓いてゆく想いを燃やし、時代の変革に合わせた在り方を通して、広く魅力と本質を伝えてゆく、関わる人すべてにラグジュアリな気持ちになっていただけるような機会を提供していくことが私たちの使命です。


それらを全しつつ、変わらないもののために自分たちは変わり続けるたゆまぬ努力によって、先人の英知を受け継ぎ、普遍的な価値を残していけるよう日々邁進致します。